鬼殺隊にとっての日輪刀は鬼の首を切れる唯一の武器です。日輪刀は持ち主によってそれぞれ色が違うのが特徴です。その日輪刀が赤くなる時、それが赫刀化です。『赫刀』と書いて『かくとう』とも『しゃくとう』とも読むそうです。ということで今回はこの興味深い『赫刀』についてまとめてみました。
赫刀とは?赫刀化の条件は?【鬼滅の刃(きめつのやいば)】
赫刀とは?
赫刀とは、刀身が赤色に変化した日輪刀のことです。
日輪刀は使い手に応じて色が決まりますが、ある特定の条件を満たすことで「白→赤」「黒→赤」と刀身を赤く変化させます。
赫刀で攻撃すると焼け付くような痛みを与えます。
その上、赫刀の攻撃を受けた部分は、通常よりも回復が遅く、鬼に致命傷を与えることが出来ます。
赫刀化の条件は?
日輪刀を赤熱させて赫刀化する条件は、日輪刀の温度を上げることです。
また戦闘の最中に、日輪刀の温度を上げる方法はいくつかあります。
- 日輪刀と鉄球をぶつけ合う。
- 血気術『爆血(ばっけつ)』を刀に浴びせる。
- 柱が死の直前に気力・体力を最後の一滴まで絞り出す。
つまり赫刀化の条件は、日輪刀の物理的な温度上昇か、柱が死の一歩手前まで自らを追い込むかのどちらかということになります。
つまり、命と引き換えくらいの物がなければ赫刀化出来ないということでしょうか。
ここまで大変だからこそ効果が出るのでしょうね。
痣(あざ)持ちは赫刀を顕現させやすい?
赫刀の顕現と同等に重要な痣(あざ)の発現。
痣(あざ)は体温が39度以上および心拍数200以上になると発現します。
同じく赫刀化にも高い温度が必要です。そのため、痣(あざ)の発現と赫刀化とは強い相関関係があるように思われます。
この相関関係については、鬼舞辻無惨との戦いの中で近く語られるように思います。
赫刀を顕現させている鬼殺隊員【鬼滅の刃(きめつのやいば)】
竈門炭治郎(かまどたんじろう)
刀鍛冶の里で炭治郎が上弦の肆を切る時、日輪刀に禰豆子の血鬼術・爆血の炎を纏(まと)わせることによって刀身が赤く染まり、半天狗の分身体をまとめて焼き切ります。
禰豆子の血鬼術・爆血で刀身の温度が一気に上昇したということですね。
炭治郎と禰豆子の、鬼を倒すという熱い思いが咄嗟にそう思いつかせたのでしょう。
ただ、これが赫刀の顕現とは明言されていません。
しかし、遺伝した記憶に出てきた刀の色と同じだったこと、そして斬られても死なない半天狗を、これで葬ることが出来たことから、赫刀であることはほぼ間違いないように思われます。
時透無一郎(ときとうむいちろう)
上弦の壱・黒死牟との戦いの時、黒死牟に刀を刺したまま動かない時透無一郎。
その時、固定されて動けないはずの上弦の壱・黒死牟が、無数の刀を体から出して攻撃を始めました。
その結果、時透無一郎の胴は真っ二つに割れてしまいました。
時透無一郎は瀕死の状態で、「皆を守らなくては!」と思い刀に渾身の力を込めます。
その時、時透無一郎の刀は赫刀となりました。
時透無一郎は死ぬ前に刀に渾身の力を込め強く握りしめたことで刀が赫刀化しました。
そして上弦の壱・黒死牟に致命傷を与え灰化を進行させました。
悲鳴嶼行冥(ひめじまぎょうめい)・不死川実弥(しなずがわさねみ)
不死川実弥は時透無一郎と同様に、上弦の壱・黒死牟との戦いで刀が赫刀化しました。
上弦の壱・黒死牟との戦いでは、不死川実弥と悲鳴嶼行冥が連携して戦います。
その時、悲鳴嶼行冥の武器の鉄球と刀がぶつかり合って赫刀になりました。
お互いの日輪刀をぶつけあうことで、一時的に赫刀が顕現し上弦の壱・黒死牟の首を落とすことが出来ました。
まるで二人の『鬼を倒す』という熱い思いが一つになったようですね。
継国縁壱(つぎくによりいち)
『始まりの呼吸の剣士』こと継国縁壱。
縁壱の刀は炭治郎と同じように普段は黒ですが、戦うときは赤くなっていたそうです。
縁壱は呼吸を極めていた人物なので、自由自在に色を変えられたのでしょう。
最強の剣士ですから、これは当然でしょう。
『日の呼吸』を生み出した歴代最強の剣士ですからね。
赫刀を駆使した『ヒノカミ神楽』で、鬼舞辻無惨をギリギリまで追い詰めました。
これまでの剣士とは異なり、意図的に赫刀を出すことが出来ます。
天才の縁壱のこと、意図せず常に赫刀化させていた可能性もありますね。
伊黒小芭内(いぐろおばない)
伊黒の刀が赫刀となったのは無惨と戦っている時です。
伊黒は、「自分は役に立っていない」と自分を責めます。
体力も力もないし…。と思った時にあることを思い出します。
かつて、簪(かんざし)で牢の木を削り座敷牢から逃げ出した経験です。
この経験から、命の危機に瀕した時の自分の力は圧倒的だったと思い出します。
また、カラスの報告で
『時透無一郎が赫刀を顕現した』ことを聞きます。
その時の状況から、『刀に強い衝撃を与え、刀の温度が上がったからでは?』と考えます。
伊黒は全身に渾身の力を込めて、刀を強く握ります。
すると、痣が出て目も血走ってきました。
その時、赫刀となったのです…!
赫刀を顕現した状態で、鬼舞辻無惨と戦いました。
時透無一郎が赫刀を出した条件を参考にして、自らも赫刀を顕現させたのです。